今回はコムテックレーダー探知機のバックアップ電池を交換してみたいと思います。
昔からよく言われていますが、コムテックのレーダー探知機はバックアップ電池が死にやすく一年そこらでお亡くなりになります。俗に言うコムテックタイマー。最近の機種は改善されているようですが、型番が2ケタ台の旧タイプは確実にダメですね。ちなみにユピテル、セルスターは1年でイッてしまった事は俺氏の経験上今のところありません。
ヤフオクとかで中古型落ちレーダー落としたけど死んでね?とかよくあります。これを見て同じ境遇のどなたかの参考になれば幸いです。
その前に バックアップ電池が死ぬと何が起こるのか? ですが、この画像↑の様に起動毎に時計がリセットされてしまう事です。ほっておいてもそのうちGPSが受信して時計は表示される訳ですが、環境によっては5分以上も受信しない事もありますし、機種によってはひどい時は10分以上もかかるケースもあります。エラー音とともに「受信できません」とご丁寧に教えてくれますが、10分も経てばさすがにそこそこな距離は走ってしまいますし、特に高速道路のSAから本線に乗ろうと思っている時はさすがにイラっとしてしまいます。精神衛生上よろしくないのです。
という事で自前でバックアップ電池の交換を試みてみる事にします。
ネットを拝見させてもらうと同じような事を思い思いのやり方でやっておられる方々を見つける事がでます。それだけ電池が弱いという事なんでしょうね。どうせ保証も切れてますし「分解して直せれば儲けもん」という事で早速とりかかります。
さて、今回交換するのは2014年に発売されたZERO74Vです。
分解してみるとこんな感じです。分解はいたって簡単。ネジ2本でとまっている程度なのであとはケースの爪を壊さないように開けるだけです。上がZERO74V、下がZERO800Vです。ZERO800V(2015年製)も死んでいたのでついでに開けてみましたが使っている電池が微妙に違います。74VはFDK製のML614R、800Vは同じくFDKですがML621が使用されています。違いを端的に言えば電池容量とリフロータイプかそうでないかです。ML621の方が電池容量が大きく手ハンダとなっています。
FDKホームページ→https://www.fdk.co.jp/battery/lithium/coin_mnli/
さて、ZERO74Vの電池を取っていきます。両端を半田こてで当てながらピンセットで挟んで引っ張ってやります。やたら取れないと思ったら底部にボンドがついていました。そこそこの力で引っ張らないと取れないので注意が必要です。話は変わりますがこういった電子部品を扱うときは導電マットを敷いてアースをとって作業する方が望ましいです。静電気で壊れてしまう事があるからです。今回私は今年新調したマットを敷きました。緑のやつですね。机が無駄に汚れないし適度な柔軟性があって使いやすいですよ。
取り外した電池をテスターで測ってみましたが、1Vもありませんというか限りなく0です。予想通りお亡くなりになっています。
さて、この電池と同じ物を購入しようとネットでいろいろ探しましたが、今はもう手に入らないみたいです。ん~ 困ったという事で、どうせならパワーアップしてやろうとML-1220を選択しました。これなら容易に手に入ります。
ML1220は充電電圧2.8to3.2VでありML614Rと換装しても疎遠なく使えます。また、容量が17mAhなのでML614Rの2.5mAhに比べれば6.8倍はあるので体力はバキバキでしょう。そしてこの電池、実は最近のモデルには標準搭載なんですよね↓↓これはZERO707LVを開けてみた様子ですがこの通りです。青い色をしているのはFDK製のものだからです。パナでも同じ物があるのでそちらを購入したというだけです。ZERO707LVはごく最近のモデルですが、2016年以降のモデルは体力のあるML1220が使われている様です。きっと”しれ~”っと改良を施したのでしょう(笑)
話を戻しまして、ZERO74Vの換装へとりかかります↓↓
先ほどML614Rを外したとところの端子にリード線を飛ばして無理やりML1220を入れ込みます。シルク印刷で±のマークがついているのでわかりやすいですね。ZERO74Vはたまたま良いスペースがあって良かったですが、ZERO800Vはどうにも入らないと思って諦めました。なので最初の写真以降触れられていないのはそのためです(笑)電池の下には両面テープを貼っています。絶縁の意味もあるのでこの作業は必須です。ちなみにバッテリーなどの電気が溜まっている物をつかむ時は必ず導電性ではない素材のピンセットを使いましょう。間違っても金属製のピンセットで両端を挟んでは絶対にダメですよ。ちょっとでもショートすると致命的ダメージを与える事になります。
最後に電池の上からマスキングテープを貼ってあげます。フタを閉めたときに反対側の銅箔シートに触れたくないからです。実際のところは触れてもGND(-)なので大丈夫なのですがなんとなく気持ちが優れない。干渉せずたまたま良いスペースがあったのはラッキーです。
あとは最初と逆手順でフタを閉めれば終わり。これで買った当初の様に毎日時間が保たれます。超快適。今回かかった費用は電池代くらいなので超お手頃リペアでした。作業時間は30分ほど。もしチャレンジされたい方がおられましたら、くれぐれも自己責任にてお願いします。
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