今回はユピテル製レーダー探知機A320を徹底レビューしてみたいと思います。
発売時期2018年1月末
このモデルは2018年ユピテル製レーダー探知機の中では最高スペックの物となります。(2018.2.26現在)ちなみにGWR403sdというモデルもありますが、基本的に同じモデルと考えて問題ありません。販売店とロゴが違うだけで性能差はありません。ユピテルのレーダー探知機のモデル更新周期は概ね毎年明けの1月末頃に最新機種をリリースして1年を通して販売するスタイルを取っています。この機種は1年を通して基準となる最高スペックモデルなので慎重にレビューしていきたいと思います。
去年旧モデルGWR303sd(A320)を徹底レビューしていますので本機種がどのように変わったのか徹底比較しながらレビューを進めていきたいと思います。
それではレビューしていきましょう
外観比較
正面 ↑ A330 ↓ GWR303sd(A320)
上部 ↑ A330 ↓ GWR303sd(A320)
背面 ← GWR303sd(A320) → A330
GWR303sd:106(W)✕60(H)✕16(D)mm 125g
GWR403sd:106(W)✕60(H)✕16(D)mm 125g
液晶サイズ重さ形全く変更無く正面パネルのデザインが変わっただけ。以前はSUPERCATのロゴがLEDで光っていたが本機種はバー状のスクリーンに変更されている。SUPERCATのロゴは下部、モデル名は右上に印刷。僅かな変更だが個人的にはスタイリッシュになった印象を受けるが、少し寂しい気持ちは否めない。リモコン無・静電タッチパネルは同様仕様。
ハード的スペック比較
・小型オービス対応状況
GPSポイント警報・レーダー波受信
→ 変更無し コ◯・コ◯ラ自販機誤検知現象も継続
・搭載センサー
加速度・ジャイロ・気圧・照度の4センサー
→ 変更なし
・測位衛星
GPS・GLONASS・Galileo・みちびき・SBAS系
→ 変更なし
旧作70基→本作75基と対応衛星が増えた風に書いてあるが打ち上げられた衛星が増加しただけです。それはいいとして、ここで着眼しておきたい点は更新周波数が変更されている事。なぜ変更されたかはわかりませんが、更新周期が旧作0.2秒(5Hz)→本作0.5秒(2Hz)となっています。つまり衛星に関連するパラメーターの更新速度が1秒に2回か5回の違いがあるためそれに伴う表示系の更新レートは落ちてしまいます。しかし、そこまでスペックダウンと思う必要もなく俺氏の見解では2Hzでも十分かなと思っています。むしろ安定している。以前からの各社揃っての衛星チューナースペック合戦が頭打ちで終焉を迎えてきたのであろうと勝手に想像。
・レシーバー機能
14バンド受信(復調あり)
→ 変更なし このあたりは安定
カーロケ・350.1・デジタル・取締特小・署活系・ワイド・警察活動・レッカー・警察ヘリテレ・消防ヘリテレ
・その他オプション類
OBD2:OBD12-MⅢ・OBD-HVTM対応 →変更なし
無線LAN:SDカードオプション対応 →変更なし
安全支援機器:マエミテ・オキテ対応 →変更なし
以上、見かけ上のハード的スペックの変更はほぼ無と思われます。しいて言えば消費電流が増加しているので内部的に部品変更があったかもしれません。下記に記述しますがソフト変更が著しいのでメインCPU系の変更が疑わしく感じる。
ソフト的スペック比較
本機種より変更点がてんこ盛り。デザインを一新した模様。もはや改悪!?
フルマップ地図データの変更 NEW
今回からマップデータの納入先が変更となっており新たに地図に標高データが収録されています。以前からハード的に気圧センサーが搭載されていますがデータ的に+することで高速道と一般道の見分けの精度を向上させています。 しかしながらマップデータの変更は良い事ばかりではなく以前にはあった機能が削減されるという副作用も存在します。その具体例として:マップデザイン変更機能、ミニレーダースコープ表示、スケール変更機能、コンビニ・ファーストフードなどのアイコン表示設定が削減されいます。改悪とまでは言いませんが俺氏の見解では旧作のマップのほうが見やすく設定も豊富なので好み。
待ち受け画面・設定画面の大幅変更 NEW
旧モデルに比べて待ち受け画面の選択肢が少なくなっています。ユピテル特有の潮汐情報専用画面、衛星情報、クラシック・シンプル警報画面など設定が削減。プリセット設定が6種類からA・Bの2種類のみ、ベースカラー設定が8色から5色へ。リマインダー機能・公開取締テロップも消滅。細かく見ていくとかなりの簡素化か図られています。選択肢の幅が縮小して扱いやすくなったと言えばプラスだが面白みがなくなったと言えばマイナス。新機能が無い分マイナス要素の方が大きいと感じる。俺氏は旧モデルのA320に一票を投じる。
待ち受け画面に加え設定画面も一新されている。ジャンプウィンドウのインターフェイスが変わっており細分化された項目をまとめてツリーにした印象を受けます。感覚的に扱いやすくなりました。項目長押しで説明ホップアップが出て来る機能が新規搭載。
アラートCG NEW
「アラートCGとPhotoの新警報」と今回から一番売りにしている機能。なめらかに激しく動いてくれるがそんなビックリすることでもないです。冷め気味ですいません(笑)それよりもこの機能で一番良いと思ったことが制限速度・自車速度・目標距離カウンターの3項目が同時に大きく表示される事です。これは見やすくて良い機能です。←この表示方法はユピテルの特許らしいです。
GPSポイントデータ増加 NEW
今回から高速道路制限速度引き上げ区間のお知らせ対応と要注意踏切ポイントの収録がされています。 尚、他社では踏切ポイントはコムテック・セルスター、制限速度引き上げはセルスターでも対応しています。足並みを揃えてきた感じでしょうか。
その他特記
・音声系
測位アナウンス・時報・リラックスチャイムのOFF設定不可。女性1・男性ボイス削減。警報メロディの一新。←デモモードの動画を見てみて下さい。
1時間ごとに時報アナウンス、ライト点灯確認アナウンス、2時間ごとに休憩アナウンス。←これらのおせっかいアナウンスはOFF設定が存在しない。←謎のセルスター化!?
・画像系
傾斜計の車種変更可能→セダン・ミニバン・ハッチバックなど5種類。内臓のイラストの一新と増加。
まとめ
2018年モデルは2017年モデルに比べ目立ったハード的変更点は見られないが地味な部分で変更が加えられている。SUPERCATが光らなくなったのは少々寂しい。そして、注目なのはソフト面の大幅変更。今回から新規で採用されたアラートCG画面は直感的に視認性が良く目標距離カウンター・制限速度・自車速度の同時表示は利点。しかしマップを含め全体デザインの一新は好みの問題であるが、副作用として細かい機能設定が削られているところはいかんとも言い難い。不要な機能がスッキリしたと思えばプラスに考えられなくもないが、少々削られすぎでは?ユピテルにしては今回モデルは改悪と言わざるを得ない。本当にユピテル陣営が作ったモノなのか?ソフト開発人員の一掃なのか?はたまた外注なのか?なんだか素人が作ったような仕様となっている。個人的には2017年モデルの方が好みの部類である。従来機能が好きな方は型落ち狙いでA320を買うのも全然ありと思う。
メーカー公式サイト
https://www.yupiteru.co.jp/products/radar/gwr403sd/
デモモードを撮影しましたので参考にどうぞ
A330 (GWR403sd)
A320 (GWR303sd)
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GWR403sd
GWR303sd
OBD12-MⅢ
どうしてもGWR403sd系を安くで手に入れたい人はA320αというモデル名でユピテルダイレクトWEB限定で販売していますのでそっちを検討もありかも。会員にならないとメリットあまりないですが。違いは取説無しの簡易パケージモデルというだけです。参考にどうぞ↓
https://direct.yupiteru.co.jp/products/detail.php?product_id=3600
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