コムテック ZERO709LV 徹底レビュー

今回はコムテック製レーザー&レーダー探知機ZERO709LVのレビューをしてみたいと思います。
発売時期 2021年3月

新型小型オービスの登場から5年、レーザー式小型オービス対応機発売から3年。ZERO707LV、ZERO708LVを経て3年目となる集大成!?ZERO709LV。コムテック史上最高の出来に仕上がっていると感じます。他メーカーを含むレーダー探知機業界全体で見ても最高傑作か!?

うっかり総評を先に言ってしまいましたが、この理由を後に説明していく事にします。

気になる受信感度についてですが、走行動画等をyoutubeで検索すればたくさんヒットするでしょうからそこにはあえて触れず、このサイトではなぜそのような結果が生まれるのかを徹底解析していきたいと思います。

動画をいろいろ見て最後にここへ戻ってきて頂ければと思います。
きっと何かがわかるはずです。

いつもテキトーな内容ばかりですが、今回は真面目です(笑)コアな内容が多くなってしまったので初見さんがついてこられるか不安ですが、そういう事だと思って最後まで読み進めて頂ければ幸いです。

それではレビューをしていきましょう。

まずは前作との比較です。比較を中心にZERO709LVの神髄に迫っていきます。

外観比較

左がZERO709VL右がZERO708LV(2020年7月発売)。前作と比べると外観上の違いはほぼありません。ZERO707LVの時はビー玉状の受光部が搭載されていましたが、ZERO708LVから採用されたフラット形状がZERO709LVにもそのまま継承されております。おそらく全く同じケースが流用されていることでしょう。唯一の違いはタッチパネル外周のフレーム色とタッチパネル下のモデル名の文字くらいです。ZERO708LVはクロームメッキ調でしたが、ZERO709LVはメッキ調です。ちなみにどうでもいい話ですが、新モデルごとにクロームメッキ→メッキ→クロームメッキ→メッキと変更される流れは何故か昔から続いており、どうやらコムテックは新モデルごとにワンパターンな地味変更を繰り返すのがお好きな様です。個人的にはクロームメッキ調の方が好みです。運転中に太陽光でのギラつきも少なくまたフロントガラスへの映り込みも少ないからです。メッキ調は派手やかで単体で見る分にはかっこいいと思ってしまいますが、運転を考えての実用性を考えるとやはり目立たない方が良いと感じます。アクセサリー用途を重視する人には好きなデザインでしょう。

スペック比較

パッケージや、公式ホームページを読み進めていくとNEWと記載された項目を4つ見つけることができました。ZERO709LVで新たに搭載された新機能は4つあるようです。それでは一つ一つ見ていきましょう。

NEW・超広角レーザー受信

「超広角レンズおよび4基のセンサー(クアッドセンサー)を搭載。従来モデルよりさらに広い角度でのレーザー受信を可能にしました。」 とあります。

ということで分解してみました。

画像の左側がZERO709LV、右側がZERO708LVです。広角レンズについては同じに見えますので708LVからの流用と思われます。707LVではビー玉状に飛び出していた部分が708LVからは内部に埋め込まれています。肝心なセンサーですが、写真を見てわかる通り708LVでは1つであったものが709LVではしっかりクワッド化(4基搭載)されています。このセンサーはフォトダイオードというもので光を検出するための役割を持っています。フォトダイオードは受光素子として光ファイバーなどにも利用されているものです。取り締まりのレーザー光が照射されると光は3つのプロセスを経て受信と判定されます。外に見えているケースの受光部(黒いプラのパネル)はフィルターの役割をし不要な光を取り除きます。その後内部のレンズで光を集光したあとフォトダイオードへと進みます。簡単にまとめると「選別→集光→検出」という3ステップを経て探知機は取締のレーザーを受信したと認識する訳です。これが受信へのプロセスです。このプロセスはコムテックに限らず、ユピテル、セルスターでも基本的には同じと考えて良いのですが、実はここに各メーカーごとの差があるため性能差が生まれているのです。選別にしてもフィルター性能が変われば違いますし、集光にしてもレンズ形状が違えば差がでます。検出にしてもハード面では素子能力とそれを引き出す周辺回路、ソフト面では検出した信号の処理方法でも違いが生まれます。これが各メーカーが競い合っているレーザー受信性能というものです。ここに各メーカーのノウハウが最大限詰まっていると言えるでしょう。

それでは各メーカーごとに何が違うのか?について触れてみたいと思います。

まずはユピテルですが、ユピテルの受信プロセスは「集光→選別→検出」となっておりコムテックの「選別→集光→検出」とは少し異なります。集光に使うレンズはエスフェリックレンズが使用されています。エスフェリックとは非球面を意味するもので、要するに非球面レンズが搭載されているという事です。このレンズは第2世代のLS310から搭載された物です。エスフェリックレンズの特徴は集光できる光の範囲を広げる事ができることです。つまり広範囲の視野を持つことで取締レーザー光を少しでも取りこぼさないように工夫されている訳です。

続いて選別についてです。ユピテルは選別方法もユニークで、ガラスに金属スパッタを施した少し黄色く見えるミラーガラスの様なフィルターを使用しています。ユピテルはこのフィルターの事を以下の様に説明をしています。


誤警報対策も万全

レーザー光超高精度光学フィルタ&判定システム搭載
「一般的に、探知範囲を広くしたり長くすると、取締レーザー光に似た妨害光の影響を受けやすくなり、誤警報が多くなります。SUPER CATは独自のフィルタと判定システムの採用で「超広範囲」「長距離」「高精度」の並立を実現しています。」

選別とは要するに太陽光や他のLiDER製品による妨害光対策のためにおこなっている事でありますが、正直このフィルターがどこまで効いているのはわかりません。というのは、俺氏の経験上コムテックもセルスターもレーザーに関しては誤警報で困った事は無いからです。ユピテルのレーザー対応の初期モデルであるLS300の誤報対策はガラスフィルターが2枚にセンサーが2つという仕様でした。(LASER Twin Receiverと呼んでいた)しかし2021年モデルはガラス1枚にセンサーが1つという仕様なのです。だからと言って誤報について変わった様子は見られません。もしかすると他のLiDER製品に対する対策としては有効なのかもしれませんが、少なくとも太陽光などで困ったことはありません。なのでこのフィルターの優位性については謎です。

続いて検出です。ユピテルの最新モデルは先ほど書いたようにフォトダイオードが1つ搭載されています。ただ、1つだからと言って良くないとは限らず、大きなセンサーが使用されています。ZERO708LVなどに使われているセンサーよりもはるかに大きなものです。つまりは数で稼ぐ訳ではなく面積で稼ぐという方法を取っています。

これらの事を踏まえた上で実使用上の比較動画の事を思い出してみましょう。するとコムテックとユピテルではそれぞ甲乙つけがたい性能を発揮している事がわかります。ただ、センサーの面積という事を考えるとクワッド化したコムテックの方がユピテルの大センサー1つに比べ広いので、ここに優位性が出ていると考えても良いのかもしれません。

次はセルスターについてです。AR-W86LAを例にとって話してみると、実はセルスターのレーザー対応機にはレンズが付いていません。「選別→検出」の2プロセスなのです。分解してみるとすぐわかるのですが、黒のプラパネルを通過すると直にフォトダイオードとなっています。その証拠にセルスターのホームページを見てわかる通り、フィルターについてはたくさんアピールしてあるのにレンズについては一切触れられてないのです。なので他の最新機種と比べられた時セルスターの受信感度は悪いとなってしまうのです。それもそのはずで、AR-W86LAは現行機種でありながら発売は2019年9月なのです。実はセルスターは他メーカーよりレーザー開発に遅れを取っているのではないかと思えるのですが、その証拠に今年(2021年)5月末に発売されたAR-33にはちゃっかりレンズについて触れています。

AR-33の商品紹介ページには以下の様に書かれいます。

レーザー受信機能 レーザー式オービスに対応
「フレネルレンズとフィルターの利点を組み合わせたセルスター独自のフレデリックスレンズ ※特許出願中
本製品にはフレネルレンズとフィルターのそれぞれの利点を組み合わせ、独自開発したフレデリックスレンズを採用しています。それにより「広く(60°)遠く(約2倍の直線探知性能※)」誤警報を抑え、レーザー波を受信することが可能になりました。※当社従来製品比較」

フレデリックレンズ!?何をいっているのかよくわかりませんが、レンズを搭載したという事はわかりました。「これによって広く遠くを受信できるようになりました。」と。ただし「※当社比」と書いてある事を見逃してはいけません。このモデルからようやくユピテル・コムテックと同じ土俵に上がれるのではと思います。発売が直近過ぎて現在は(2021.6.11現在)レビュワーも少ないですが、是非このことに早く気づいて欲しいですね。今後の比較走行動画を楽しみにしています。

以上がレーザー受信についての解説でした。さて、次に続きます。

NEW・誤警報を大幅に低減

「取締機で使用されているレーダー波(Kバンド)とそれ以外の機器で使用されているレーダー波の識別が可能になったことにより、誤警報が大幅に低減し、受信精度が向上しました。[特許出願中]
人感センサーを利用した一部自動販売機など」

とあります。

ここで出てくる一部自動販売機とは皆さんご存じの

通りコ〇・コ〇ラの自動販売機ですね(笑)この自販機がついに完全攻略!?されたという訳です。ZERO709LVではZERO708LVには存在しなかった機能が追加されています。それがこちらです↓

「Kバンド識別設定」この機能が追加されています。これをONにして走行すると今まで鳴り放題だった自販機の前で鳴らなくなります。これは驚きです。ついに5年の歳月を経て完全攻略!?されたようです。では、OFFにすると?もちろんバンバン鳴り始めます。ちなみにデフォルトはON設定になっています。[特許出願中] とも記載がありますが、おそらく電波の出方を見分ける処理が施されているのでしょう。この識別機能はコムテック独自のもののようでユピテルとは少し違うように感じます。ユピテルでも識別に関しては2019年のA340の時に「神出鬼没な「ゲリラオービス」に新対応」というキャッチコピーで出されていました。レーダー式小型オービスは自販機で誤受信している時とは違うアイコンが表示されているので見分けられている事が確認できました。しかし自販機に反応してしまう事自体は変わりありません。ですが、何度も同じ場所を通っているとiキャンセルが働き次第に警報しなくなっていきます。このようにしてユピテルは対応しているのですが、コムテックの場合はハナから警報しません。そして、XバンドとKバンドをそれぞれ分離受信する機能は継承されています。(ZERO806Vレビュー参照)ここがユピテルとは違うのです。一方セルスターではどうかというと、そもそもKバンドを利用した小型オービスに対しては一切対応していないのです。ユピテルのホームページにはこのように書かれています。

新型レーダー式移動オービスは従来のレーダー波とは異なる周波数帯(新Kバンド)を使用しています。市場には「Kバンド対応」と記載していても、実際は新型のレーダー波(新Kバンド)を受信・警報できない製品があります。SUPER CATなら、新型レーダー式移動オービスのレーダー波(新Kバンド)も受信対応。警報が可能です。

堂々とディスってますね(笑)これがその事です。

が、しかし。レーザーのところでも書いた機種AR-33はどうやら対応したみたいです。「NEW 新Kバンド対応」と記載があります。さて、その実力や如何に??…。

NEW・Kバンド受信感度向上

「Kバンド受信感度向上」さて、これは何を持って良くなったと言っているのでしょうか。そこを解説していきます。実際の走行動画を見てもお気づきの通り、確かに以前より早く(遠くで)受信できる様になっている様です。実はこの感度向上を確かめる方法は本物のオービスでなくても調べる方法があり、「Kバンド識別機能」をOFFにしてみて下さい。ついでに「LSC」もOFF設定にしておくと良いです。先ほども書きましたが、この設定にすると従来機種の様に自販機付近でバンバン警報し始めます。おそらく感のいい人はお分かりだと思いますが、この誤受信の距離が以前よりも距離が伸びている事に気づきます。要するに感度が良くなっていると言えるのです。それでは中を分解して確認してみましょう。

左がZERO709LV右がZERO708LVです。ここに写っているのは何かと言うとオービスが放つレーダー波を受信するためのアンテナです。いわゆるマイクロストリップアンテナやパッチアンテナと呼ばれるものですが、高周波を送受信するためのアンテナです。もちろん送信はしないので受信専門ですが、GHz帯を扱う製品の基板にはこのようなアンテナが存在します。形状こそ違いますが、wifi、Bluetooth、スマホなどの身近な製品でも見つける事ができます。それではこの2枚の写真のアンテナを見比べて下さい。ZERO708LVでは小さな四角が2つだったものが、ZERO709LVでは4つになっていますね。ここでもクワッド化している事に気づきます。だからと言って簡単に感度があがるというような単純なものではありませんが、アンテナの再検討がされている事を見るとKバンド帯受信に何かしら貢献している事はこれで伺えます。

NEW・レーザー取締共有システム搭載(オプション)

はい、これはNEWではありません。騙されてはいけませんね(笑)ZERO707LVの時からずっとNEWポジションで謳われています。これより以前は取締共有システムと言っています。単にこの機能にレーザーのポイントも追加したよって事です。でもNEWではありません。この機能はオプションのSDカードを差し込むと使える機能です。闇的に言うと無線ラン機能付きSDカードに換装すると使える機能です。

余談ですが、以前こんな内容を書きました。➔【レーダー探知機】FlashAirを使って無線ラン機能を安く使う方法 今となっては安く使えない機能となってしまいましたね….。泣)素直に純正を買うか、家に眠っていたカードを起こして使うかくらいしか有効活用の方法がありません。なんで?という人向けに説明をしておくとフラッシュエアが生産終了となってしまった事による高騰が起きているからですね。

↑これなんて当時3000円ちょっとで買えた気がしますが今や??!!Amazon、楽天、ヤフーショッピングどこ見ても高価….。純正の方がもはや安いという➔WSD16G-709LV

まとめ

ここまで長文にお付き合い頂きありがとうございました。今回は非常にコアなところまで攻めた内容に仕上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。これで最初に申し上げた「動画をいろいろ見て最後にここへ戻ってきて頂ければと思います。」の意味が何となく分かって頂けたと思います。次に動画を見るときは一段とこのレビューがお役立ていただければ幸いです。

そして、最後に

皆さんが気になっているであろうこと、コムテック(ZERO709LV、ZERO809LV)とユピテル(LS320)結局どっち買ったらいいの?問題

俺氏の答えはこうです。

どっちも買う(笑)

私の様なアホは相手にしなくていいですが、実際のところ気になっているのはMSSSにどれだけ反応するかどうかが決め手なのではないかと思っています。MSSSはKバンドを利用しているシステムなので感度と誤警報という事をみればコムテックに優位性がありそうなのでやはり、ZERO709LVをオススメするかなと言いたいとこです。以上で今回のレビューを閉めさせて頂きます。

あなたの参考になればラッキーと思いたい

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コムテック ZERO709LV


ユピテル A370

セルスター AR-33

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