GPS搭載ドライブレコーダー速度情報の信憑性について考えてみる

あとから購入する簡易的な車載器にはGPSが搭載されている事が多いですよね。

ポケットカーナビやレーダー探知機、ドライブレコーダーだったりと様々です。

もちろんこれは自車位置(緯度経度)や速度、高度などを測定するためです。

その情報を利用して様々なことに利用します。

さて、これらの車載器に搭載されているGPSから算出される速度とは果たして100%信頼できる情報でしょうか。

答えはNOです。

もちろんほとんどの状況では正しく測定され表示されています。

そして、よほどの事がない限り一般の人は車載器の速度を特に気にする事はありません。

先程”よほどの事”と書きましたが

では、”よほどの事”とはどういう状況があるのというのを考えてみました。

それは、ドライブレコーダー搭載車両を運転中事故をした(された)時です。

なぜ、この状況かと言うとドライブレコーダーに客観的証拠が残されているからです。

明らかに自分が有利な場合この映像を提供することと思います。

例えば、ドライブレコーダーの必要性について考えてみるで紹介したケース1の場合です。
完全停車時での追突事故。この場合速度0km/hである事が証明できれば良い訳ですが実はこの0km/hという値が正確に出ていない事があるということです。

映像を見ればわかるじゃないかと言われればそれまでですが、その映像にはGPSからの速度情報も付帯してきます。それが、まさかの30km/hと出ていたらびっくりしますよね・・・。止まっているのに・・・。ってね。

そう、確かに止まっています。

でも速度は出ちゃうことがあるのです。

これは昔は割りとよくあったGPSの位置飛び現象です。
(現在はGPSチューナーも飛躍的に進化し、また、ジャイロなどで補完しているので起きる事は少なくなってはいますが)

それが起きうる条件の例を紹介してみたいと思います。

高速道などの高架下の道を走っている時
山深い谷を走っている時
高層ビル群の谷を走っている時
エンジンをつけてあまり時間が経っていない場合
トンネルの出口付近

などで発生しやすくなります。

簡単に説明をしますと

感度の悪いところ(天球の開けていない場所 高架下、山の谷)
マルチパス(乱反射)が起きやすいところ(都会のビル群)
測位不十分な場面(エンジンをつけて間もない トンネル出口)

以上の状況で位置飛び(速度がおかしくなる)発生しやすくなります。


まとめ

ドライブレコーダーに搭載されているGPSから算出される速度は必ずしも正確とは限らない。

ドライブレコーダーはあくまで安全運転のお守りです。過度な信用は避けた方がベストでしょう。

万が一不運にもケース1の場合の事故に遭い、さらに不運にも身に覚えのない速度が発生してしまっていたら・・・。

このような状況の場合、上記の事を思い出してみてください。

この知識があるだけでも万が一何かあった時にでも不安や混乱は抑えられるはずです。

そして説得力のある説明もできることでしょう。


追記
このような位置飛びを避けるにはどうしたらよいのか、それはGPSに速度情報を依存させなければ良いのです。ODB2(車両情報)から速度を取ること。これなら間違い(とも言い切れないがw)ありません。

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