今回は、錆びた金属屋根の補修をやってみたのでその時のことを書いてみようと思います。
まずはこの写真↓
山奥にひっそりと佇むガレージ。訳あって俺氏が管理する事になった物件、建屋は頑健でとても良い状態。しかし、いかんせん屋根がみすぼらしい…。3年ほど前まではしっかり管理されていたそうだが、今は放置状態。やはり金属屋根の錆びはどうしても付き物でしばらく放置するとすぐこうなってしまうのだそう。当然厳しい自然環境に晒され続けられているのだから無理もない。
金属屋根と言っても、ゆーて田舎の車庫。ガルバリウムの様な高尚な物ではなく単なるトタン屋根。トタンとは鉄(Fe)に亜鉛メッキ(Zn)を施したもので、鉄よりイオン化傾向の高い亜鉛を利用して鉄部の錆びの進行を遅らせる仕組みを持つ剛板。要は亜鉛メッキ剛板なのですが、なんでトタンと言っているのか気になったので調べてみると、ポルトガル語で亜鉛を意味する「Tutanaga」からきているのだそう、なんでポルトガル語!?を気になったらドツボにハマりそうなのでスルーしますが、このまま読んだら「とぅたなが」ってイミフ。
ちょっと話はそれましたが、補修の話に戻ります。
この屋根を”なんとかできないものか”としばし検討。屋根に登り点検をしてみたが、とりあえず穴が開くほど腐食はしてなさそう。一部雨漏りもあったが原因の特定もできた。幸い張替の必要性もなさそうだし、自分で塗装してみる事にしました。なんてたってコストが安い。目標は「トタンの延命と見た目の美しさ」。まずは材料の選定と調達。無論、全くの素人なので足しげくホムセンへ通いいろいろ調べてきました。
↑調達物一式。今回かかった費用はこちら
・ローラー
・ローラー中毛
・ローラーの継ぎ柄
・ローラーバケット
・刷毛 数本
・ペイントうすめ液
・塗料
・錆び落としグッズ 数点 100均
・トタン用コーキング材
・コーキングのヘラ
計 \12995
塗料は「アサヒペン:油性高耐久アクリルトタン用α」。これが良いと思った理由は、錆びの上から塗ることができ、1回塗りでOK。密着性が良い。カラーバリエーションが多かった事。シリーズ的にはより耐久性の高いシリコン系のものもあったが、俺氏の求めるグレー色がラインナップになかったので断念。グレーがあればこっちを買っていたと思う。結果、トータルで考えたらこれ(アクリルトタンα)が一番理にかなっていると判断。
錆落とし不要な塗料を選定したけど、落としておくことに越したことはないであろうと思い錆落としグッズを100均にて購入。
最初は手磨きでやっていたが思ったよりも面積が広すぎて気が狂いそうだったので(笑)途中でグラインダーに切り替えて磨きあげること数時間。そこそこ満足いくところまで落とせた。100均の#60番がとてもいい仕事をしてくれた。100均工具とは言え侮れない、このように使い捨て消耗品と割り切ってしまえば十分に使える。コスパ最高。とりあえず今日のところは右側6枚で終了。これ以上やると振動と音で手と耳の負担が大きすぎると思い錆び落としの作業は一旦これにて終了。あとは錆粉を水で洗い流して乾いたら塗装開始。
と、その前に雨漏りの原因となっていた穴を塞いでおかなければ
どうやら破風を止めておく為?のトタン片と釘が合体した何かしらの物が風化とともに消え去ってしまっていた模様。一番端の列に等間隔に存在。とりあえずこれらの穴をシール材を使って綺麗に埋めておく事に。
6枚分の塗装完了。ここまでの作業時間は休憩含め7時間程度。塗り始めると楽しくなり意外とあっけなく終了。素人初体験にしては我ながら上出来と思えるレベル。おそらく塗料が良いのだろう。適度に塗りやすく色も想像通りでツヤもありとても綺麗。そして、塗装中に最も気を付けたことは自身の動線確保。無計画に塗り進めると足場を失い動けなくなる。実は反対側にも屋根が続いているのでそれらも6枚分塗り終えて本日は終了。
翌朝から残りの半分を作業開始。昨日と同様にグラインダー使ってひたすら錆びを落としまくる事3時間。
その後休憩を挟み、ひたすら塗りまくること4時間。見事完成。見違えるほどの美しさにやって良かったと心底感動。
初日に行った右6枚に錆粉が飛び散ってすでに汚いがご愛敬(笑)ここまでに2日の時間を要したが、全くのド素人未経験サラリーマンひとりが土日で仕上げてしまえるレベルという事が証明された。予算はなんと1.3万円。本当は下地処理の手間を省くための塗料のはずであったが、そこそこ全力でやってしまった感はある。あとはこの塗装被膜がどの程度持つものか気になるところ。せめて3年は持って欲しいかな。今後どうなるか機会があればまた紹介してみたいと思う。もし気になる屋根がある方は是非やってみられてはいかがでしょう。案外できちゃうものですよ。やり方も塗料のメーカーサイトに載っていますし、youtubeでも紹介してくれている人もたくさんいます。いい時代に生まれたことを感謝。
アサヒペン公式ホームページ
https://www.asahipen.jp/products/view/24203
あなたの参考になればラッキーと思いたい
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